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一ノ瀬泰造



TAIZOスクールからTAIZO メモリアルへ 


2005 年春より、「TAIZO School」建設に向け計画を進めて参りましたが、この度 「TAIZO School」から「TAIZO Memorial」へ計画変更となりましたこと、ご報告申し上げ ます。


【小学校建設プロジェクトの進行、その後の中止の経緯】
2005 年7月8 日から13 日迄、カンボジア、シェムリアップで小学校建設のための現 地調査、視察を行いました。小学校建設予定地は、泰造さんが最後の時期を過ごした アンコールワットから東に1.5 キロほど離れたプラダック村のトナゥ・トットゥン集落です。 プラダック村の中ではその集落だけ小学校がなく、集落の人々が小学校建設を熱望し ているということを伺って、泰造さんが命を賭けてまで夢を追い求めたアンコールワット の地に、何か彼の足跡を残したいという我々の想いと重なり、小学校建設のプロジェク トを立ち上げました。


7 月に行った現地調査では、集落長のサウ・チェン氏、プラダック村の村長トゥ・チュ アン氏、現在プラダック村にある13 校の小学校の総校長コン・トゥーム氏、シェムリアッ プ州の教育委員のオー・プット・サバン氏の立ち会いのもと、小学校の建設予定地、必 要な教室の数、図書館の有無、小学校校舎完成後の教師の派遣などかなり具体的な 内容を詰め、最終確認して参りました。集落の希望は、校舎一棟(4教室と職員室)、 図書館、お手洗い、校舎周辺の安全柵(水田に囲まれているため)という事でした。建 設予定地は以前から公共の建物を建てるために集落で確保されていた土地で、両側 を水田に囲まれ自然豊かで長閑な、子供達が学ぶにはとてもいい環境でした。この時 の様子は, 昨年夏の渋谷UPLINK での上映の際ビデオにてご報告させて頂きました。 また小学校建設活動にあたり、シェムリアップ州の国会議員のシン・ナム氏にご協力 いただける事も確約していただき、シン・ナム氏の指揮のもと、8 月初旬から具体的に 工事もスタートさせることが出来ました。


ところが、工事が2 週間ほど進んだところで、アンコール遺跡群を管轄しているカンボ ジア政府の一機関であるアプサラ機構(APSARA authority)から、建設予定地から遺 跡が発掘される可能性が非常に高いという理由で、建設中止が言い渡されました。 我々は勿論のこと、何よりも集落の人々がとてもがっかりなさっていて、アプサラ機構に は、我々の希望として代替地を探して欲しいと国会議員のシン・ナム氏からも強く要望 して頂きました。しかし現地からの連絡はなかなかなく、今年1月に再度カンボジアへ 行き現地で確認致しましたが、代替の土地を集落内で探すのは難しいとのことでした。 他の村、集落での小学校建設も考えましたが、泰造さんとゆかりの有る土地に建てて こそ意義有る活動と思って参りましたので、それが不可能ならば、非常に残念でなりま せんが、トナゥ・トットゥン集落での小学校建設は断念せざるを得ませんでした。




写真:米津孝



【新たなプロジェクトのスタート】
ちょうどその時期、捨てる神あれば拾う神ありで私たちのもとに朗報が入ってきました。 当時、シェムリアップで泰造さんをお世話していた「バンテアイレストラン」のマダム・ロッ さんが、泰造が消息を絶つ直前まで投宿していた部屋を保存したいので協力してもら えないかという旨、次女のサンバッさんから私に相談がありました。泰造さんの残された 写真の中の最後の一枚、“ジャングルに浮かぶアンコールワット”もこの部屋から撮影さ れました。マダム・ロッさんは、当時泰造さんを本当の息子の様に可愛がっていらっし ゃいました。彼がアンコールワットに向かって消息を絶った後も、現在に至るまで泰造 さんを大切に想い続けておられます。また、泰造さんのことを知りたくてレストランを訪 れる多くの日本人のためにも、“TAIZO Library”の様なものを作りたいということでした。 我々としましても、何度も申し上げている様に当初の小学校建設プロジェクトの趣旨と して、泰造さんが愛したカンボジアの地に彼の足跡を残したいというという思いでした ので、泰造さんが本当の家族同然に親しかったカンボジアの人々と共に彼の足跡を 残せるのなら、それ以上のこの趣旨に適うお話はないのではないかと考えました。また、 小学校建設のためにご協力頂いた皆様の温かい大切な資金をこのプロジェクトの為 に使用させて頂けるならば、当初の趣旨をより発展させた形で皆様に御理解頂けるの ではという思いで、レストランのファミリーとこのプロジェクトについて半年間話し合いを 続けて参りました。


その結果、泰造さんの愛したアンコールワットの地に彼の足跡を残し、且つ、カンボ ジアと日本の人々の心の交流の場となる「TAIZO Memorial」を設立することで話を進 めております。まず泰造さんの投宿していた部屋を「TAIZO?s room」として保存し、更 に同じ建物内の別の部屋をCommunity として、泰造さんの残したSpirits を感じられる スペースにしたいと思っております。 このCommunity に関しては、カンボジアの子供達や若者にとっても、またこの場を 訪れる日本人にとっても、双方の様々な文化を知ることのできる小規模でも温かい文 化交流のスペースにと考えております。また、定期的にカンボジアの若者達への日本 語教室や、未来の写真家の育成に繋がるようなプロジェクトも企画しています。完成予 定は泰造さんの命日でもある、2006 年11 月29 日を目指しております。

やはり、泰造さんを知るためには、彼の撮った写真から感じ取ることが重要です。レス トランのファミリーからも泰造さんの写真を展示したいという強い要望がありました。それ には泰造さんの母信子さんのお力添えが不可欠となります。 この度、8月9 日〜11 日にかけて佐賀県武雄に信子さんを訪ね、このプロジェクトの 趣旨をお話し、カンボジアに泰造さんの写真を寄贈して頂けること快諾して頂きました。 現在写真の選定作業に入った所です。


よってここで正式に皆さんに、これまでの小学校建設計画の断念の経緯と、新たなプ ロジェクトのスタートを正式に皆様にお伝えできる運びとなりました。

既に我々の当初のプロジェクトにご協力頂いた皆様には引き続き、この新たなプロジ ェクトのスタートに御理解、御協力賜りますよう心からお願い申し上げます。

また新たにこのプロジェクトに御理解頂ける方々がいらっしゃいましたら、 一人一人の温かい御支援を心よりお待ち申し上げております。


2006年8 月31日
発起人 映画「TAIZO」監督 中島多圭子







「TAIZO」メモリアル〜泰造のspiritを永遠に〜

(c)Hajime Muramatsu



彼の愛したアンコールワットの地にTAIZO を永遠に忘れないためのモニュメントを つくりたいというカンボジアの人たちの想いを受け、TAIZO memorial の建設が行われ ています。当時一ノ瀬泰造が寄宿していたマダムのレストランを改築・再現し、実際に 住まわせてもらっていた2 階の部屋を永久にTAIZO?s room として保存されます。彼は 毎日その部屋から森の向こう遠くにアンコールワットを見つめていたのです。1 階の大 広間では、TAIZOの写真や泰造が残したSpirits を感じる言葉を展示します。また定期 的な日本語教室の開催や、未来の写真家の育成に繋がる企画など、カンボジアと日 本の文化交流の新たな場として機能するCommunity として建設される予定です。




「TAIZO」メモリアル設立参加方法

寄付金によるご参加
趣旨へのご理解、活動へのご賛同をいただいた方より寄付をお受けしております。
寄付金額30万円以上の方はTAIZOメモリアル完成時、校舎にお名前を刻印したネームプレートを設置させていただきます。

寄付金受付窓口
映画「TAIZO」事務局
TEL:03-5758-5200 FAX:03-5758-5201


「うまく撮れたら、持って帰ります!もし、うまく地雷を踏んだら、サヨウナラ!今から、同居している多勢の子供たちを撮ります 」一ノ瀬泰造
TAIZO’s room イメージスケッチ Community 内部イメージスケッチ
振込口座
銀行名 三菱東京UFJ銀行 (銀行番号 : 0005)
支店名 表参道支店 (店番号 : 133)
口座の種類 普通預金
口座番号 2010226
口座名 TAIZOスクール株式会社チームオクヤマ
(タイゾースクール カ)チームオクヤマ)
郵便局
郵便振替口座 00120-8-613112
口座名 TAIZOスクール